2019年6月9日 綱嶋UKロックフェス
at 綱嶋フライドポテト

1. Please Please Me
2. All My Loving
3. Boys
4. Chains
5. She Loves You
6. I Want to Hold Your Hand
7. I Saw Her Standing There

マルスにとって2回目のステージとなる今回は、①部分ごとの強弱、ニュアンスの対比を明確につけること、②音を切るタイミングを意識してグルーブを出すことという2点において、アンサンブルの基本に忠実な良い演奏ができたのではないかと感じています。しかしながら、ヴォーカル、コーラス・ワークにはまだまだ問題が多いこともまた事実であり、それが今後の課題とないっていくと思います。

サウンド面では、I Want to Hold Your Hand, I Saw Her Standing Thereにおけるハンド・クラップに一工夫をしました。

初回のライブでは、YAMAHA MOX6内蔵のハンド・クラップの音色を用いたのですが、メーカー、機種を問わず、シンセサイザーに入っているハンドクラップは「80年代のリズム・マシンのハンドクラップ音」が基本となっているため、ビートルズの楽曲で聞ける生々しいハンド・クラップとはニュアンスが変わってしまうんですね。

そこで今回はPure Dataで生々しいハンドクラップの音を出すためのパッチを組みました。具体的には、トリガーが入力されると、あらかじめサンプリングした3種のクラップ音が再生されるのですが、それぞれの発音タイミングはわずかにずらしてあります、そしてそのズレのタイミングがトリガーが入力されるたびに変化するようにしました。これが効果絶大で、I Want to Hold Yor Handの録音を聞くと、まるでお客さんがクラップを叩いてるかのような生々しい音を再現することができました。

生々しいハンドクラップを再現するPure Dataパッチ